原材料：アロフェンについて
アロフェン(Allophane)とは、アモルファスまたは結晶化度の低い水和アルミニウムケイ酸塩で構成された、非結晶質の粘土準鉱物のことで、1816年にドイツで発見されました。
火山灰土層にある火山ガラスや長石が長期間の風化や熱水作用によって変質した物質です。
日本のアロフェンは、火山灰土の中でも表層の部分の黒ボク土(1万年前～現在にかけての形成年代)に多く含まれています。
当社製品の原材料アロフェンは100％国産であり、群馬県・赤城山の火山灰土層にある、栃木県真岡産のものであります。
その構造はシート状のアルミニウム(アルミナ)とケイ素(シリカ)の層で構成されていて、大きさ3.5～5.0nmの中空の球状であり、1つの球に対して約10個の吸着用の細孔(0.3～0.5nm)が存在している多孔質物質です。
他の吸着剤と比較しても広大な表面積(800～1,000㎡ / g)を持ちます。
シリカゲルとほぼ同等の吸湿性能(吸着・乾燥剤 参照)と一般的な活性炭以上の脱臭・吸着性能(脱臭・吸着乾燥剤 参照)を併せ持つ、吸着剤として非常に優秀な素材です。
そして、高いイオン交換能と有機酸吸着能力を持つため、様々な有機酸(リン酸等)、塩基、水分、放射性セシウムなどを吸着し、保持する性能を有しています。
pHは弱酸性～中性(5～7)で、pHの変化に対する緩衝作用があり酸性化に強いという特徴もあります。
無臭・無害で、熱(耐用温度は400℃以下推奨、高温度下においても発火はしません)に強く、脱臭剤・工業用吸着剤・オゾン分解剤・クリーニング溶剤管理用・研究実験用・化粧品・医薬品、と様々な分野の業界で御愛顧頂いております。
吸着剤セカードブランドの特徴
- 除湿や臭い成分の吸着(脱臭)効果、有機物の吸着、オゾンの分解能力etc…がある。
- バインダー(接合剤)を使用せずに成形した、耐水性・強度に優れた製品。
- 目的や用途別に活性炭等を配合して、性能を更に高めた成形品。
- 化学的に安定していて、長い月日においても分解や劣化を生じない。
- 気相、液相の両方で使用できる。
